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『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ! (4号突撃砲・塗装編)』

数回にわたってお届けしてきた特集ブログ
もいよいよ今回で最終回!!
【M.S商店流ちょい足し戦車のススメ!
(4号突撃砲・塗装編)】

それではスタートで~す!


まずは全体完成写真をご覧ください。

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下地塗装はベース色に【クレオスのマホガニーサーフェイサー】
を使用。基本塗装の3色迷彩はタミヤカラーをベースに2段階位
明るめに調色したものをスプレー塗装。更に上からこげ茶系の
シャドー吹きを行ってあります。

続いては細部の塗装やウェザリングを工程ごとに
見ていきましょう!


■ウェザリング

・ウェザリングは今回初めて【ウェザリングカラー】【ウェザリング
 ペースト】を使用してみました。この塗料は墨入れから錆・埃
 汚れ・煤・泥撥ね等あらゆるところでマルチに活躍します。
 これだけ用意しておけば大概のことはできてしまう優れもの!
 おすすめです!
※以後ウェザリングカラー(WC)・ウェザリングペースト(WP)に略


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・チッピングはスポンジと筆書きの併用。迷彩の際使った残り
 塗料をそのまま使用します。※赤色の所は『ガイアカラーの
 オキサイドレッド』を使用。
 細いスジ状の傷はニードル・荒めの紙やすり等で実際に
 引っ掻き傷をつけ下地色を出しています。


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・墨入れは【WC・グランドブラウン】と【ガンダムマーカー】
 を使用。4突は意外とリベットやパネルラインが多いので
 入れると一気に車体が引き締まります。


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・車体各所の錆垂れは【WC・グランドブラウン】と【WC・ラスト
 オレンジ】を使用 よく攪拌したWCを垂らしたいポイントに塗
 って塗料が生乾きの内にスポンジで一気に下に引きおろして
 描きます。


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・こぼれたオイル跡は【WC・グランドブラウン】に【WP・ウェット
 クリアー】を混ぜテカリを出し専用溶剤で薄めて塗布。
 車体のいろんなところに油汚れ処理を施しました。


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・車体の埃は【WC・サンディウォッシュ】に【明るめのサンド色
 のパステル粉】を混ぜたものを専用溶剤で薄めて使用。
 埃の溜まりそうなところを中心に汚しました。


■足回り

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・車体下部の汚れは【WC・サンディウォッシュ】に【明るめのサンド
 色のパステル粉】を混ぜて使用。ランダムに塗り付けた後、豚毛
 の硬い筆で飛沫をスプラッシュさせました。


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・履帯の汚しは3種類の【土色のパステル粉】を用意して
 【油彩溶剤・ターペンタイン】で溶きランダムに塗装。
 最後に錆部分を【WC・ラストオレンジ】で加筆。
 履帯の銀禿は走らせるうちに自然と出来てくるのここ
 では行いません。ラジコンならではの理由です。


■細部の塗り分け

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・木製部分の塗装は下地に【タミヤカラー・木甲板色】を塗りその
 上に【油彩のマースオレンジ】を塗布。生乾きの状態のうちにマ
 ジックテープ(フックの方)で木目を引っ掻いて入れました。
※別にマジックテープでなくてもなんでもいいんですがいろいろ
 試した結果これが一番違和感のない1/16サイズの木目が再現
 できました。


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・照準器と砲隊鏡のレンズ部分は【ウェーブのH・アイズ1】を使用。
 ちょうど【寿屋の丸ノズル】と径が一緒なのでピッタリ合います。
 接着は【ハイグレード模型用セメダイン】を使用。クリアパーツが
 白化しないのでレンズを付けるときは必須です。

・ペリスコープのガラス部分は元々つるペタで何もディテールが
 ありません。筆書きで枠部分を再現するのは難易度が高くまず
 グチャグチャになりますので、黒いシールをサイズに合わせて切
 り出し貼り付けました。
 (今回はカーモデルのウィンドウマスキング用シートの端っこの
 余り部分がちょうどいい感じだったので切り出して流用。)


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・黒い金属部分は【エナメル・シルバー】をドライブラシという
 古典的手法。


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・牽引ケーブルは改造したワイヤー部も含めては塗料が乗らない
 素材なので【ミッチャクロン】を塗布。乾燥後タミヤカラーでスプレ
 ー塗装しました。


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・マフラーの錆は【赤茶のパステル粉】を【ターペンタイン】で濃いめに
 溶き塗り付けます。定着スプレーを吹き付けた後、煤汚れをスプレー
 しオイル跡をランダムに追加しました。


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・反射式尾灯はちょうど径が一緒だったので手元にあったHG・
 Gガンダムのホイルシールから流用。こういう場所は手塗りだと
 うまくいかない時も多く特に目立つ色なのでシール処理が無難
 です。


■仕上げ

・今回定着材は【クレオスのMr.スーパースムースクリア(つや消し)
 スプレー】を始めて使用しましたが、このスプレーむっちゃいいですね~。
 従来のクリアスプレーはうまくやらないと表面がザラザラボツボツで
 白っぽくなってしまうことも多かったんですが、これは粒子がきめ細かく
 サラッとした感じに仕上がります。
 これは超おすすめです!


■車体ギミック

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実はこの車体はそこらじゅうのハッチがオープンします。


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・車体裏面
 地味なところですが、ヘンロン車体はローアングルで見たとき
 ネジ穴が見える場合がありかっこ悪いのでネジ穴を全て塞い
 であります。
(((;°Д°;)))) 『えっ!じゃあ何で固定しているの!?』


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・答えは”ネオジム磁石によるマグネット固定方式”です!
 前後の固定ネジの固定支柱と穴に磁石を仕込みました。
 車体真ん中の支柱や電池ボックスも削除して広々スペ
 ースに変貌!削った後はボコボコしているので見栄えを
 よくするため黒いトレーを敷きました。


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・車体の電源スイッチはバックパネルをパカッと開くと現れます。
 ここにもマグネットを仕込んで楽々開閉です。
 スイッチはマフラーの注油パイプ固定軸を利用し仕込みました。



以上長~いブログ企画は今回で終了です!
当店では塗装や改造のご依頼でこういった車体をちょいちょい作ってます。
また新しい作品ができたらご紹介しますのでおたのしみに~!!


**********************************************************
 M.S商店では1/16ヘンロン戦車の塗装・製作などのご依頼をお受けして
 おります。ご依頼の際はメールにて”どういった感じにしたいか”のご希望
 詳細等をお知らせください。
 製作は基本的にヘンロン車体のみとなります。また既に魔改造されている
 車体の更なる改造はお受けできない場合がありますのでご了承ください。
**********************************************************


★おまけ★
いろーーんな角度からの4突です!

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2019.10.02 | | M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!

『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ! (4号突撃砲・改造編③)』

さて、今回も引き続き、短期集中連載
★緊急特別企画!!
【M.S商店流ちょい足し戦車のススメ!
(4号突撃砲・改造編③)】

をお送りします。
今回は主に車体後部から右側のポイントをご紹介!

それでは早速スタート!


■車体後部

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車体後部はヘンロン版とは細かい部分が意外と異なる為
ちょいちょいといじってます。

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※こちらはヘンロンノーマルの4号戦車の背面です。


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・ヘンロンの牽引ワイヤーが曲がりづらいので
 ワイヤー部を【園芸用ネット】を切り取って移植。
・ワイヤー固定のチェーンは【手芸用チェーン】を使用。
 留め具部分は真鍮線を曲げて製作。
 ※すべて100円ショップで入手可能で経済的ですよ!


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・砲塔回転用補助エンジンの蓋をプラ板を切り出して追加。
・上側のL字鋼はキットでは端折られてるので追加。
 【L字プラ棒】をそのまま使用しました。
・各所にあるボルトは前出の【プラストラクトの6角棒】をチョッパー
 で切り出して使用。サイズ違いのセットを揃えておくと非常に
 便利ですよ。


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・マッドフラップの反射式尾灯を追加。
 【寿屋の丸ノズル】とプラ板で製作。


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・横型排気マフラーの固定板をプラ板で追加。
 色の変わってる部分からプラ板です。
・上の小ハッチにはまたもや【コーンスタッズ】
 の尖頭ボルトを追加。


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・エンジン始動用シャフト差込口周辺はごっそりとデザインが
 違います。 『お…おん…』と地味に大変な削り作業にげんなり
 としますが覚悟を決めて挑みます。 『えいっやぁ~!!』と
 不要な部分を削り取りプラ材で追加工作。
・牽引具に挿し込まれたシャフトの取っ手部分はデカめの
 【スタッカーの針】を曲げて使用。
 ※平たく言うと段ボールを止めてある"アレ"です。


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・スコップはヘンロン純正パーツをそのまま使用。
 固定具はプラ板+プラパイプで製作。
・冷却空気吸入口の蓋が無いのでプラ板で追加。キットの仕切り
 の位置が変なのでごまかす為に閉じた状態にしました。
・蓋の留め金(銀色の部分)は小さめの【スタッカーの針】を使用。
・レンチはTAIGEN製【4号戦車 金属製工具セット】を使用。
 固定具は自作のキャストパーツを使用。


■戦闘室上面

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・装填手ハッチは前後で厚みが違うため閉めても高さが
 合いません…(涙) プラ板で厚みを微調整し壊れていた
 ヒンジ部分もプラ棒+真鍮線で修復。ヒンジの取り付け
 位置自体も微調整してかっちり締まるように修正。
・MGシールドやハッチ裏は何にもないのでプラ版+真鍮線
 +真鍮細板を駆使して実車っぽく再現!MGシールドは軸
 を仕込んだ可動式です。


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・定番中の定番工作ですがMG34の銃口はピンバイス
 で開口しておきます。


■車体右側面

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・車体右側面の予備履帯ラックはシングルバータイプを再現。
固定具はプラ棒+プラ板+真鍮線を使用して製作。


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・C型シャックルはキャスト製自作パーツを使用。
台座部分はプラ板製。


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・ジャッキ台はヘンロン純正パーツの下側をカットして使用。
台座部分はプラ板製。木部分の分割ラインを追加で掘りました。


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・履帯交換用金具はTAIGEN製【4号戦車 金属製工具セット】
 を使用。固定具は自作のキャストパーツを使用。


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・ジャッキはヘンロン純正パーツを改造して使用。
 不要部分を削り落とし真鍮線で取っ手を追加。
 固定具は自作のキャストパーツを使用。
 ついでにジャッキの台座部分のセンターが端の方に
 ずれているので直しておきます。


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・斧の固定具は自作のキャストパーツを使用。
・エンジン始動用クランクシャフトはTAIGEN製
 【4号戦車 金属製工具セット】を使用。
 固定具は自作のキャストパーツを使用。


でわでわ、これにて改造編は終了~!
次回は最終回『塗装編』です。
おたのしみに~!!





2019.09.28 | | M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!

『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ! (4号突撃砲・改造編②)』

さて、今回は前回に引き続き
★緊急特別企画!!
【M.S商店流ちょい足し戦車のススメ!
(4号突撃砲・改造編②)】

をお送りします。

今回は主に足回りのポイントをご紹介!
それでは早速スタート!


■車体前部

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・シャーシ前面の予備履帯ラックを追加。
 プラ板を使用。※実車はねじれたバーが付いてますが
 強度が確保出来なさそうなので普通の形としました。


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・前面装甲板の接合面の構造が実車と異なるので修正。
 ヘンロン版だと前面装甲の上側に天板が乗りますが写真の様に
 後ろ側に付くのが正解です。前面装甲板を角プラ棒で延長して
 天板側をピタッと合うように微調整しながらカットしました。

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・こちらがノーマル4号です。(※4突キットも同じ構造)


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・前部牽引具の尖頭ボルトを追加。ネイル用のコーンスタッズを使用。
 余談ですがネイル用品は他にも使えるものが多いのでオススメ!


■足回り

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・起動輪・誘導輪はMATOTOYSの物を使用。はMATOTOYS版は
 後期型デザインの起動輪を採用しており4突やガルパン4号F2等
 の改造にピッタリです!
・履帯もMATOTOYS製を使用。TAIGEN製ではリリースされていない
 後期型履帯で滑り止めがついているのがポイントです。
・サスペンションはTAIGEN【4号戦車 金属製サスペンション】を使用。
 ヘンロンノーマルでは固定ネジが丸見えなんですがこちらの商品
 はネジの隠れる上蓋があるので見た目がGOODです!


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・車体左側面にある燃料注入ハッチのディテールが省かれて
 いるのでまたしてもネイル用コーンスタッズの登場です。


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・ヘンロン3号・4号系車体の右側面には上の写真のような穴が
 何か所か開いています。これは昔販売されていたローグレード
 モデルのスイッチがここにあった名残なのでパテ&ヤスリで綺麗
 に整えます。 非常に目立つ所なので見栄え的にはやっぱり
 埋めておきたいですよね。


それでは本日のブログはここまで
次は改造編ラストです!
次回更新をお楽しみに~!!!




2019.09.22 | | M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!

『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!(4号突撃砲・改造編①)』

★緊急特別企画!!
『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!
(4号突撃砲・改造編①)』


『あれ?いつの間にかヘンロン4突出したの?』
いえいえ今回のお題は、お客様からの依頼品でヘンロン4号戦車の
車台に【ASIATAM製 4号突撃砲コンバージョンキット】が取り付け
られた完成品を当店で更に改造したものなんです。

※こちらがそのコンバージョンキットです。
(㊟:現在当店では販売していません)
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最初は"ちょい足し”ディテールアップのつもりで始めたのですが、
なんとこのキットは車載工具がほとんど付いておらず、デザインも
実物とは弱冠異なっています。
何とか合わせようとチョコマカと改造しているうちにかなり大掛かり
な”もーりもり”な仕様になってしまいました。
『全然ちょい足しじゃないやん!』って突っ込まれそうですが特別編
ということで・・・
改造ポイントは多岐に渡りますのでヘンロン戦車改造してみよう
かなって方には何かの参考になるかもしれません。
当ブログでは車体各部分の製作リポートを今回から数回に渡って
お届けしていきますよ!


それでは、まずはこちらの全体像をご覧ください。

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改造部分が分かりやすいため解説は塗装前の写真で進行します。
画像の白や灰色の部分が主な改造箇所です。
全体的にかなりの部分に何かしらの手を入れてみました。


次はさらに細かい部分を見ていきましょう!


■車体前部

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・予備履帯(ヘンロン純正パーツ)と固定具を追加。
 L字プラ棒や丸棒等を使用して改造。
 履帯の両サイドの固定は真鍮線です。


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・ボッシュライトのコードはビニール被覆針金を使用。
・手前にあるマッドガード上のナットは再現されてなかったので
 【ウェーブのR・リベット(角)】を使用。
・ボッシュライトの下の白い部分はなぜか滑り止め加工されて
 いたので実車に合わせプラ版を貼ってツルペタに整地。


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・消火器はヘンロン純正パーツ。固定台座が無いので三角
 形の部分をプラ版で追加して追加してそれっぽくしました。
・バール(小)は流用できるパーツも無かったので
 台座も含めてプラ材で自作。
・スパナはTAIGEN製【4号戦車 金属製工具セット】を使用。
 台座部分はプラ板。固定具は自作のキャストパーツを使用。
・吊り上げフック&ピストルポートの装甲栓は自作のキャスト
 パーツを使用。
・操縦手ハッチのハッチストッパーやヒンジ部分も自作。
 プラ板と真鍮線・真鍮パイプで再現(もちろん可動式)
・フェンダーと戦闘室の接合面はなんにもついてなかったので
 プラ板や六角ボルトなどでペタペタとディテールアップ!
 ※灰色のボルトは【ウェーブのR・リベット(角)】・
 白い方は【プラストラクトの6角棒】をチョッパーで
 1㎜スライスして使用しました。
・ワイヤーカッターはヘンロン純正パーツ。
 固定具は自作キャストパーツを使用。

なんかやたらに情報量の多い箇所ですね。


■戦闘室上面

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・天板には元々ピルツがついてましたが初期型にはついて無いの
 で削ぎ落して全カット。
 ※このキットに限りませんが1/16戦車は製造時期が特定されて
 いるようなものは少なく初期・中期・後期型のディテールがごちゃ
 まぜにモデル化されている場合が多いです。
 今回は全体を見て一番近く再現出来そうな初期~中期の移行期
 を想定して作ってみました。
・操縦室の雨どいを角プラ棒で追加。
・写真をよ~くご覧いただくとわかりますが戦闘室の天板の接合面
 をプラ板を切った貼ったして真っ直ぐに修正しました。
 ここはこのキットのウィークポイントで接合ラインがピタッと
 合わずデカい隙間ができます。気になる人は修正必須案件!
 まっすぐ直した後は六角ボルトを打ち直しました。


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・照準器はあんまり形が似ていなかったので
 丸ごと自作キャストパーツに交換。


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・砲隊鏡は【寿屋の丸ノズル】を使用して改造。


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・金属製キューポラの小ハッチ裏には何もなかったので
 真鍮線でフックを追加。
・止め具の丸いパーツもプラ棒で追加。


■車体左側面

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・予備転輪ラックはタイヤの固定バーのディテールがちょっと
 "アレ"だったのでプラ棒に差し替え、留め具は薄く巻いたプラ
 板を瞬着で固定。
・実際のラックは背板がないので合わせてカット!
・ラックのステーと固定ボルトをプラ材で追加。
 ※ラックの厚さの関係で固定方法が完全再現出来ないので
 らしさ優先でステーを上面固定にしました。
・ラックは高さが合わないので角プラ棒で下駄を履かせて調整
 ※ラックは実物と同じL字の支柱は強度不足なので却下!
 どのみち陰になりあんまり見えないのであえてのウソです。


■戦闘室後方

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・アンテナ基部ですがキットはなぜか左側用のデザインで左右
 統一されています。そのままなのはやはり違和感があるので
 右側基部をプラ板で自作。
 リベットは【ウェーブのR・リベット(丸)】を使用
・アンテナのマスト部は型ずれしてグニャグニャで精度が無か
 ったので丸プラ棒に差し替え。


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・左側のアンテナ基部の斜め前にある金属パーツは
 MATOTOYS【3号突撃砲 金属製戦闘室側面吊り上げフック】
 を使用。これは是非つけておきたいパーツですね。


■車体後部

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・クリーニングロッドはヘンロン純正は2本組なのですが
 実車は4本組のロッドなので上下に1本づつ丸プラ棒を
 足して改造。連結式なので片面に穴を開け、もう一方
 には挿し込み部分を追加。
 纏める細い板は薄いプラ板に癖をつけて丸めて瞬着で
 固定。留め金はエポパテで製作
・バール(大)は4号戦車の純正パーツの固定具部分を削って
 使用。新たに固定具をプラ材で自作
・クリーニングロッドの前にある機関室側面のボルトも再現。
 ここの六角ボルトはデカめをチョイスしました。


さあ、突然ですが、第1回はこれにておしまい!
まだまだ続きますので次回をおたのしみに~!!






2019.09.21 | | M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!

M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!①

店長です。今回はブログ新シリーズ
『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!』のコーナーです。
本シリーズのテーマは”ちょい足し工作で見栄えをアップ!”です。

では、さっそくいってみましょう。

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はい、またまたお題はHENGLONGタイガー1です。
今回のタイガーはいつものタイガー1初期型の様で実はちょっと違います。

特定の車体がモチーフではありませんが、初期型の後期生産タイプをイメージして
仕上げております。

内部メカはノーマルをそのまま使用。塗装はチッピングを念入りに施しているものの、
比較的スタンダードな仕上げでまとめました。

塗装手順をさらっとご説明しますと
①オキサイドレッドプライマーで下地塗装
②調色したダークイエローで本体を塗装(シャドー+ハイライト色でメリハリをつける)
③その他細部を念入りに塗装
④ウェザリング塗装
⑤トップコートで仕上げ
を行っています。
(※塗装方法やウェザリングに関しては以前の『店長の気まぐれ☆戦車!』コーナーで
詳しくご紹介しておりますのでご覧ください。)

しかし今回の目玉は塗装ではなく、小技を効かせたちょい足しディテールアップにあります。
では、そのディティールアップ面を中心に見ていただきましょう。


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絶えず商品改良が行われ進化しているHENGLONGタイガー1ですが
なぜか修正されず、頑なに間違っているキューポラの向きを実車に合わせて変更。
予算0円で出来る超オススメ工作です。
軽く接着されていますが、慎重にこじると外れますので外れたらこの位置に
変更します。
外す際は壊さないように注意しましょう。


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砲塔側面にTAIGEN製の『タイガー1 金属製予備キャタピラホルダー』を追加。
一番わかりやすい箇所ですね。ちょっと取り付けが面倒ですが、シルエットが
グッと変わる箇所ですし、初期型にも装備された車体が存在していますので、
タイガー1のディテールアップに大変効果的です。


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車体上部前面機銃をTAIGEN製『ドイツ軍戦車汎用 金属製MG34機関銃(LED付)』で改造。
数あるグレードアップパーツの中でも安価で、当店でも人気NO.1の商品です。
その奥に見える機銃マウントボールはこの機銃用にポリパテで自作した
パーツをレジンで複製したものです。
少々難易度高めですがノーマルではリアルさに欠けるので作成してみました。


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『砲塔吊り上げ具』を追加。
ノーマルですと只の棒のみで形状がリアルではないので、プラ材で自作しています。
低予算かつ簡単工作ですが効果大です。


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こちらはド定番のTAIGEN製『タイガー1 エッチンググリル』です。
瞬間接着剤等で貼り付けるだけの簡単取り付けパーツで効果バツグン。
もはや必須でしょう。密度感が全然違います。


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そしてノーマルではオミットされている『消火器』も追加!
製作時に手元に無かったので今回はプラ製を流用しましたが
販売中の『ドイツ軍戦車汎用 金属製消火器』がオススメです!


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こちらも定番のMATO製『タイガー1 初期型用 金属製ボッシュライト(LED付)』
に変更です。安価で弱点克服のオススメパーツです。
そして市販パーツを使用し自作で『ライトコード』も追加。
コードは0.81mm被覆線、止め具は1.4mm幅X0.2mm厚の帯板真鍮、
ボルトは1mm六角ボルトのプラ材で再現。
かなりリアルな仕上がりになったのではないでしょうか?


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自作の『車体上面ベンチレーターカバー』です。
ノーマルは「台座だけモールドされてるんじゃないのか?」と疑いたくなるほど
薄々でかなり貧弱なのですが、実車写真で形状をを細かく検証しながら
プラ材から削りだした原型をレジン複製しました。
コレだけでフロント部の厚みが増し、迫力がUPするから不思議です。


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自作の『トランスミッションカバー』です。
当店ではその独特の形状から"通称"『手羽先』と呼んでいます。
ノーマルでは成型の都合からかばっさりカットされている箇所ですが、
こちらも実際の車両写真資料を基に原型製作しレジンで複製。
密度感がグ~ンと上がってリアル感が増しました。


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ファイフェルフィルターと砲身&マズルの合わせ目消し。
とても目立つ箇所なのでやっておくと効果大です。
根気は必要ですが、接着剤やパテ、紙やすり等あれば出来る簡単工作なのも
ポイントですね。


手数は多いですが、それぞれの作業自体はそれほど高難度という訳ではありません。
それでも各工作の積み重ねでそれなりに見栄えも良くなったと思います。
基本的に当店の…というか、店長のスタンスが『戦車を気軽に楽しむ』ですので、
それを反映したM.S商店的作例になったと思います。
もちろん、バッキバキに改造して究極を目指すのもひとつの楽しみ方ですし、
その可能性を秘めているのもHENGLONG戦車の魅力です。
どういった楽しみ方も自由に選択出来るのがウレシイですね。

さて、今回塗装は店長が行っておりますが、各種工作は当店の商品の修理、
メンテナンスを一手に行っているM.S商店の技術担当、副店長が行っております。
割と大雑把な私とは間逆なのですが、気になる事を放っては置けないその細かさを
活かして、普段から万全の商品検査を行っております。
その副店長が特に気になる箇所をこだわって改修した今回の作例は、難しい工作は
苦手だけど、ちょっとした手間と工夫で1/16戦車をリアルにする事を楽しみたい方の
手助けに少しでもなれば幸いです。


そして今回、この作例は
『HENGLONGタイガー1初期型 M.S SPECIAL』として販売いたします。

一品限りの限定商品となります。
ご興味がおありの方は商品コーナーへどうぞ~!

ではでは~!

※追記  
この商品は完売しました。
今後他の車体も製作予定なので次回をおたのしみに!





2015.11.17 | | M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ!

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プロフィール

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Author:M.S商店
1:16 RC戦車専門ショップ
M.S商店のブログです。

店長が1:16 RC戦車やカス
タムパーツの新入荷情報等
について色々書いていきま
すのでどうぞよろしく!

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