『M.S商店流☆ちょい足し戦車のススメ! (4号突撃砲・塗装編)』
数回にわたってお届けしてきた特集ブログ
もいよいよ今回で最終回!!
【M.S商店流ちょい足し戦車のススメ!
(4号突撃砲・塗装編)】
それではスタートで~す!
まずは全体完成写真をご覧ください。
下地塗装はベース色に【クレオスのマホガニーサーフェイサー】
を使用。基本塗装の3色迷彩はタミヤカラーをベースに2段階位
明るめに調色したものをスプレー塗装。更に上からこげ茶系の
シャドー吹きを行ってあります。
続いては細部の塗装やウェザリングを工程ごとに
見ていきましょう!
■ウェザリング
・ウェザリングは今回初めて【ウェザリングカラー】【ウェザリング
ペースト】を使用してみました。この塗料は墨入れから錆・埃
汚れ・煤・泥撥ね等あらゆるところでマルチに活躍します。
これだけ用意しておけば大概のことはできてしまう優れもの!
おすすめです!
※以後ウェザリングカラー(WC)・ウェザリングペースト(WP)に略
・チッピングはスポンジと筆書きの併用。迷彩の際使った残り
塗料をそのまま使用します。※赤色の所は『ガイアカラーの
オキサイドレッド』を使用。
細いスジ状の傷はニードル・荒めの紙やすり等で実際に
引っ掻き傷をつけ下地色を出しています。
・墨入れは【WC・グランドブラウン】と【ガンダムマーカー】
を使用。4突は意外とリベットやパネルラインが多いので
入れると一気に車体が引き締まります。
・車体各所の錆垂れは【WC・グランドブラウン】と【WC・ラスト
オレンジ】を使用 よく攪拌したWCを垂らしたいポイントに塗
って塗料が生乾きの内にスポンジで一気に下に引きおろして
描きます。
・こぼれたオイル跡は【WC・グランドブラウン】に【WP・ウェット
クリアー】を混ぜテカリを出し専用溶剤で薄めて塗布。
車体のいろんなところに油汚れ処理を施しました。
・車体の埃は【WC・サンディウォッシュ】に【明るめのサンド色
のパステル粉】を混ぜたものを専用溶剤で薄めて使用。
埃の溜まりそうなところを中心に汚しました。
■足回り
・車体下部の汚れは【WC・サンディウォッシュ】に【明るめのサンド
色のパステル粉】を混ぜて使用。ランダムに塗り付けた後、豚毛
の硬い筆で飛沫をスプラッシュさせました。
・履帯の汚しは3種類の【土色のパステル粉】を用意して
【油彩溶剤・ターペンタイン】で溶きランダムに塗装。
最後に錆部分を【WC・ラストオレンジ】で加筆。
履帯の銀禿は走らせるうちに自然と出来てくるのここ
では行いません。ラジコンならではの理由です。
■細部の塗り分け
・木製部分の塗装は下地に【タミヤカラー・木甲板色】を塗りその
上に【油彩のマースオレンジ】を塗布。生乾きの状態のうちにマ
ジックテープ(フックの方)で木目を引っ掻いて入れました。
※別にマジックテープでなくてもなんでもいいんですがいろいろ
試した結果これが一番違和感のない1/16サイズの木目が再現
できました。
・照準器と砲隊鏡のレンズ部分は【ウェーブのH・アイズ1】を使用。
ちょうど【寿屋の丸ノズル】と径が一緒なのでピッタリ合います。
接着は【ハイグレード模型用セメダイン】を使用。クリアパーツが
白化しないのでレンズを付けるときは必須です。
・ペリスコープのガラス部分は元々つるペタで何もディテールが
ありません。筆書きで枠部分を再現するのは難易度が高くまず
グチャグチャになりますので、黒いシールをサイズに合わせて切
り出し貼り付けました。
(今回はカーモデルのウィンドウマスキング用シートの端っこの
余り部分がちょうどいい感じだったので切り出して流用。)
・黒い金属部分は【エナメル・シルバー】をドライブラシという
古典的手法。
・牽引ケーブルは改造したワイヤー部も含めては塗料が乗らない
素材なので【ミッチャクロン】を塗布。乾燥後タミヤカラーでスプレ
ー塗装しました。
・マフラーの錆は【赤茶のパステル粉】を【ターペンタイン】で濃いめに
溶き塗り付けます。定着スプレーを吹き付けた後、煤汚れをスプレー
しオイル跡をランダムに追加しました。
・反射式尾灯はちょうど径が一緒だったので手元にあったHG・
Gガンダムのホイルシールから流用。こういう場所は手塗りだと
うまくいかない時も多く特に目立つ色なのでシール処理が無難
です。
■仕上げ
・今回定着材は【クレオスのMr.スーパースムースクリア(つや消し)
スプレー】を始めて使用しましたが、このスプレーむっちゃいいですね~。
従来のクリアスプレーはうまくやらないと表面がザラザラボツボツで
白っぽくなってしまうことも多かったんですが、これは粒子がきめ細かく
サラッとした感じに仕上がります。
これは超おすすめです!
■車体ギミック
実はこの車体はそこらじゅうのハッチがオープンします。
・車体裏面
地味なところですが、ヘンロン車体はローアングルで見たとき
ネジ穴が見える場合がありかっこ悪いのでネジ穴を全て塞い
であります。
(((;°Д°;)))) 『えっ!じゃあ何で固定しているの!?』
・答えは”ネオジム磁石によるマグネット固定方式”です!
前後の固定ネジの固定支柱と穴に磁石を仕込みました。
車体真ん中の支柱や電池ボックスも削除して広々スペ
ースに変貌!削った後はボコボコしているので見栄えを
よくするため黒いトレーを敷きました。
・車体の電源スイッチはバックパネルをパカッと開くと現れます。
ここにもマグネットを仕込んで楽々開閉です。
スイッチはマフラーの注油パイプ固定軸を利用し仕込みました。
以上長~いブログ企画は今回で終了です!
当店では塗装や改造のご依頼でこういった車体をちょいちょい作ってます。
また新しい作品ができたらご紹介しますのでおたのしみに~!!
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M.S商店では1/16ヘンロン戦車の塗装・製作などのご依頼をお受けして
おります。ご依頼の際はメールにて”どういった感じにしたいか”のご希望
詳細等をお知らせください。
製作は基本的にヘンロン車体のみとなります。また既に魔改造されている
車体の更なる改造はお受けできない場合がありますのでご了承ください。
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★おまけ★
いろーーんな角度からの4突です!